睡眠と高血圧

夜中に目が覚めたり、朝早く起きたり、寝不足や睡眠の質について悩む人は多いようです。
私たちの体の中には1日の間に起床・活動・睡眠のリズムを作り出す「体内時計」が備わっています。
規則的な生活を送っていると自然に夜は眠くなり、朝は目が覚めるようになります。
体内時計は朝になると目が覚めるように体に指示を与えているのです。
何らかの理由で生活にリズムが乱れると、夜眠れない朝起きられないといった不調が現れてしまいます。
睡眠が不足していると高血圧、肥満、糖尿病、心疾患などの生活習慣病の危険が増すことがわかっています。
最近の米国で発表された調査研究でも、5年間に睡眠時間が平均5時間と平均6時間の中高年の人を比べたところ、平均1時間睡眠時間が少ないと高血圧になる危険が37%も高くなることがわかりました。

朝の目覚め

朝の目覚めのよさは、よい睡眠の重要なポイントです。さわやかに目覚めると、目覚めから次の快適な睡眠が始まっています。
朝、目覚めたらまずカーテンを開け、太陽光を浴びるようにしましょう。
これだけでも充分に気持ちのいいことですが、太陽光を浴びることは体内時計を調節し、メラトニンの分泌を抑える働きもあります。
夜、ぐっすり眠るコツは朝にあるのかもしれません。目覚まし時計と併用して、心地よい音楽が流れるようにステレオなどをセットしておくのも効果的です。
心地よい音の刺激が脳に伝わり、自然な状態で目覚めます。時間があれば熱めのシャワーを浴びるのも、快適な目覚めに有効です。
皮膚への刺激が脳に伝わるとともに、交感神経も活発になり、体温と血圧を睡眠モードから覚醒モードに切り替えてくれます。

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