アルコールが引き起こす病気
アルコールが引き起こす病気というと、まず肝臓病をあげると思います。
でも大量の飲酒は肝臓だけでなく、ほとんど全ての臓器に障害をもたらします。
米大手保険会社の調査によると、女性が毎日飲酒した場合、乳がんになるリスクが高まることが確認されました。
酒の種類を問わず、健康に良いとされる赤ワインでも乳がんの発生率が高まりました。
ワインなどを毎日3杯以上飲む女性の発生率は、ほとんど飲まない女性より30%も高まりました。
毎日1箱以上の喫煙が、肺がん発生率拡大につながるのに似た関係にあるようです。
毎日1、2杯飲酒する女性の乳がん発生率も10%高かった為、家族に乳がん患者がいる場合などは飲酒習慣に注意が必要です。
血圧低下などに効果がある赤ワインも例外ではなくアルコール摂取量が発がん率を左右する傾向がわかりました。
がんを引き起こす元凶
アルコールはがんを引き起こす元凶で、アルコールの分解過程で重要な役割を果たすアルデヒド分解酵素の働きが悪い人は、飲酒量に比例して食道がんになる危険が高まり、酵素が正常な人の最大12倍になると指摘しています。
食道がん・肝臓がんなどは以前から飲酒との関係が指摘されていましたが、今回の発表では乳がん・大腸がんにも因果関係があるのは確実としています。
アルコールを毎日ビール大瓶2本程度飲む人の乳がんの発症率は飲まない人の1.5倍、大腸がんは1.4倍もあるそうなんです。
アルコールにも発がん物質があるという事なんでしょうか。適量は体にいいんでしょうが、飲み過ぎはがんへの近道という事になります。
また酒席での煙草は要注意。アルコールがタバコに含まれる発がん物質のニコチン・タールなどの分解や吸収を促してしまうので酒・タバコを単独に摂ったときよりも高い確率で食道がんや咽頭がんになることがわかっています。