健康的な睡眠とは
睡眠は、食事や運動と同じくらい、心身の健康を維持・回復するために不可欠な時間です。
特に年齢を重ねるにつれて睡眠の質が変化するため、適切な対策が重要になります。
1. 睡眠と健康の関係性
良質な睡眠は、単に疲労回復だけでなく、全身の健康に大きく関わっています。
疲労回復・身体のメンテナンス:成長ホルモンが分泌され、日中に傷ついた細胞の修復や免疫力の維持が行われます。
生活習慣病の予防:睡眠不足になると、食欲を増進させるホルモンが増加し、肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などのリスクが高まります。
心の健康・認知機能の維持:脳が休息することで、記憶の整理や定着が行われます。不眠は、抑うつ(うつ状態)や認知機能の低下につながりやすくなります。
2. 健康的な睡眠時間(何時間寝るのが良いか)
「何時間が最適か」は個人差が非常に大きいため、一概には言えません。
成人の目安: 一般的に、6時間以上8時間未満の睡眠時間が、病気の発症や死亡リスクが最も低いとされています(成人全般の目安)。
高齢者の特徴: 年齢を重ねると、深い睡眠(徐波睡眠)の時間が減少し、夜中に目が覚めやすくなるため、必要な睡眠時間は若い頃よりも短くなる傾向があります。
ポイント: 日中に強い眠気を感じず、心身ともにリフレッシュできていると感じられれば、その睡眠時間があなたにとっての適切な時間です。
注意点: 5時間以下の極端に短い睡眠は、免疫力の低下など健康リスクを高める可能性があるため注意が必要です。
3. 健康的な睡眠のための具体的なアドバイス
最も重要なのは、「規則正しい生活」と「睡眠の質を高める工夫」です。
【朝と日中】体内時計を整える
起床時:毎日同じ時間に起きる 体内時計をリセットし、夜に自然な眠気が訪れるようにリズムを整えます。
起床後:すぐに太陽の光を浴びる 脳が覚醒し、眠気を誘うホルモン(メラトニン)の分泌がリセットされます。
日中:適度な運動を心がける 身体的な疲労は、夜の寝つきを良くし、深い睡眠を得るのに役立ちます。(ただし、寝る直前の激しい運動は避ける)
昼寝:昼寝は3時までに30分以内 長すぎる昼寝や遅い時間の昼寝は、夜の睡眠を妨げてしまう原因になります。
【夜】睡眠環境と行動を整える
就寝2~3時間前:ぬるめのお湯で入浴する 一時的に深部体温を上げ、その後体温が下がるタイミングで眠気が訪れやすくなります。
就寝前:カフェインやアルコールを控える カフェイン(コーヒー、紅茶など)は覚醒作用があり、アルコールは寝つきを良くしますが、睡眠を浅くし夜中に目覚めやすくします。
就寝3時間前:夕食を済ませる 寝る直前の食事は、消化活動によって睡眠が浅くなる原因になります。
就寝前:テレビやスマホを見ない 強い光(ブルーライトなど)は脳を刺激し、眠気を遠ざけてしまいます。
眠れない時:無理に寝床に留まらない 眠れないまま布団にいると、「寝床=眠れない場所」と脳が記憶してしまいます。20分ほど経っても眠れなければ、一度寝床から出て、リラックスできる軽い活動(読書など)をしましょう。
寝床で:床に入る時間を遅らせる 眠くないのに早い時間から床に入ると、途中で目が覚める原因になります。眠気を感じてから布団に入るようにしましょう。