お酒と健康

体内でのアルコールの吸収が速くなるのを抑えるため、たんぱく質や脂肪をたっぷり含んだつまみを取りながら、酒を飲むのはいいことです。
しかし、あまり油っこいものは、たくさんとりすぎないようにしましょう。
脂肪のために、アルコールが胃の中にとどまる時間が長くなり、発散が遅れるため悪酔いの原因になります。
それと、胃を脂肪で塗りつけたから大丈夫と信じて、アルコールをどんどん送り込めば、結局、肝臓に余分な負担をかけてしまいます。
あぶらぎった食べ物を見ると、胃がむかむかしてくるという人がいますが、これは肝臓が危険信号を出している証拠でもあります。そんな人は病院に行くことをお勧めします。
糖質、たんぱく質、脂質は三大栄養素です。日頃の食事でも酒の席でも、偏食をせずバランスよくとることをこころがけましょう。

肝臓にとってのアルコール

肝臓にとってアルコールは、おいでいただいても何のメリットもない代物どころか、はっきりいって毒物です。
アルコールと、それの分解過程でできるアセトアルデヒドは、肝臓の細胞をおかし、正常な働きを妨げます。
酒の主成分はエチルアルコール。これによる肝障害は、飲酒→脂肪肝→アルコール性肝炎→肝硬変のコースをたどるのが一般的です。
脂肪肝は肥満や糖尿病などでも起こりますが、一日五~六合を飲み続けると、五年未満で半数は脂肪肝になるとのデータもあり、アルコールとの関係もやはり深いです。
アルコール性肝炎は、脂肪肝が進んだものとは断定できないようですが、いつも酒を飲んでいる人に急激に起こる急性肝炎のひとつです。
発熱、嘔吐、上腹部通などがあり、黄だんが出ます。肝硬変は、この病気になった人が飲み続ければ、まず五年の命といわれています。

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