入浴と健康
私たち日本人にとってお風呂は欠かせないものです。欧米では湯船につかるという文化があまりないですが、日本人にとっては湯船につかって疲れをいやすというのが根付いています。
また入浴については様々な健康への効果が研究で明らかになっています。ここでは入浴と健康についての関連性を紹介していきます。
■入浴のメリット
入浴することの健康への大きなメリットはおもに下記の3つがあります。
1.浮力 お湯に肩まで浸かると浮力によって体重が約10分の1程度になり、体重を支えている筋肉や関節を休ませることができ、体全体の緊張がほぐれます。
2.水圧 普段、立っている状態、座っている状態が長く続くなど同じ姿勢で過ごすことが多いと足がむくんだり、体全身に疲労が蓄積されます。足のむくみにはお湯の中で水圧がかかると静脈(心臓に戻る血液を運ぶ血管)にも圧力がかかり、血行が促進されます。その結果、むくみの解消に役立ちます。
3.温熱
入力することの最大のメリットといえるのが温熱の作用です。特に寒い時期なんかそうですが、お湯につかると体全身が温まり、血管が広がって血の巡りがよくなり、全身の隅々まで酸素や栄養分が運ばれます。
血の巡りがよくなると、体にたまっていた疲労物質や老廃物の回収が促進されるほか、筋肉や靭帯のこりによる痛みが温まることで緊張がほぐれ、軽減します。